今週の日経ビジネスの興味深いタイトルと内容が記載されていた。
「利益より売上げ」重視!
つまり、利益よりもシェアを追求せよということである。。。
実はこのテーマ、我々ランチェスター戦略学会でも3年間近くに渡り、
研究報告してきたテーマでもある。
「市場シェアは企業の利益と相関する・・・」
したがって、企業は市場シェアを追求するべきである。。。
これは、1970年代に発表されたPIMS論文に示されている。
なので、マーケティングでは常識とされてきた。
しかし、近年では、市場シェアは収益性とは相関せず、
市場シェアは利益には貢献するものではない・・・といった
論調が増えてきていた。
もっと言えば、シェアと利益は相関しないことが多く、
経営指標として重要視する必要がないといったことが、
学会などでは主流となっていた。
そして、今回の日経ビジネスのテーマだ。。。
我々はこのことを08年より、研究してきたので、
結論から言うと、市場シェアの拡大が企業の利益に繋がるのは、
短期的かつ限定的であるということ。
確かに市場シェアが10%を超えるとシェアと利益率に強い
正の相関関係が見られる。
シェアが26.1%を超えるとこの相関関係は更に強まる。
また、下位との差をルート3倍以上となるとそれはまた更に強まる。
但し、この検証は市場シェア10%未満のサンプルを除いた
限定的な結論ではある。
その際、ROIとの相関性は見られなかった。
よって、最初の結論である。
但し、もっと簡単に言えば、売上げがまだまだ乏しい企業や
創業間もない企業であれば、少しでも売上げを確保していくべきだろう。
また、成長期にある市場もそれがいえる。
但し、成熟市場で、ある程度競争に決着がついてしまっている
市場であれば、利益率を求める方針は間違っていない。
私見であるが、これはどちらという短絡的なことではなく、
その市場、その企業の方針など状況によって目指すべきであろう。
理想はどちらもであるが・・・・。






